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2011年12月 5日 (月)

さかまた組プロジェクト in 釧路2011終了

おひさしぶりでございます。
さかまた組の、ささもりです。

夏のクジラのおきてから、ずいぶんとたっていました。
はたと気づくと、もう初冬!

さて、夏から今までの間に何をしていたかといいますと、主に釧路プロジェクトです。
大きいことはいいことだとばかりに実物大模型(高橋トシ氏作成 実寸7m!)や
巨大写真で迫った展示@MOO、
タンチョウ(お話by松本学芸員@釧路博物館)とシャチ(お話by赤松トム@さかまた組)の
“声の謎”に迫った市民向け講演会は、主催者としての自己採点では及第点。

さらに、海洋調査(&調査同行型研修)の部も大盛況でした。
さかまた組が世界に誇る、海鳥博士(オギリン)&音響学者(トム赤松)との調査に、
国内各地からやってきたかわいい学生たちとのガイド研修、
この3年間、シャチに会えても会えなくても懲りずにおつきあいくださっている水口さん組、
H組、ホエールウオッチング関係者たち。
そして地元のネイチャー関係者のみなさん・・・・・
職業も住むところも、年齢もそれぞれに全く異なる同行者らと一緒に、
(今さらながら、よくこれだけ集まったものです)
毎年やってくるシャチの群れ、南下途中のザトウクジラの親子たち、
沿岸をにぎやかにするイルカたち、のんびりぷかぷかのキタオットセイ、
ピンクの大きなくちばしがキュートなアホウドリの若者など、
あれやこれやとたくさんの生き物たちと出会う海の旅を展開しました。
(なんて言うと、優雅な感じだけど、実はガテン系の旅)

毎年、いろんな顔を見せてくれる釧路沖(たいていは、いろんな意味で厳しい)ですが、
今年は特に、生き物の種類/数の圧倒的な豊富さをみせつけられた印象。

特にすごかったのは、釧路沖のスター、シャチ! 
さかまた組の奴隷として働いているアートディレクターNも「シャチ、出過ぎです」といってます。

自称「日本産野生シャチを世界で一番見ている女」の私も、びっくりでした。
連日の嵐の撮影会のおかげで、今でも、カメラを支えた肘と人差し指が腱鞘炎です。

それまでクジラと関わりのなかったという、地元のネイチャー系関係者らは、
スーパーポッド級の群れに、大興奮。(もちろん、さかまた組も大興奮)
「まさか、まさか、地元でシャチに、しかもこんなにたくさん会えるとは!
生きててよかった」 彼らの気持ちを勝手に代弁すると、こんな?
ご近所さんである世界遺産・羅臼のクジラ三昧を、
「ほほぉ〜ん、クジラいるんだね〜。いいね〜」と、
自分たちとは関係ない、どこか遠くのこと くらいに思っていた皆さんには、ある意味、
”地元再発見カルチャーショック”だったようで。

そうそう、びっくりしますよね〜。
びっくりして、う〜んとたくさん釧路の海の素晴らしさを宣伝してほしいから、
乗ってもらったのですから、 私たちとしては、嬉しい限り。
地元の方々がその価値と魅力を知ってこそ、海を守る力強い基盤が作れるのですよね。
そこが大事。

ぶっちゃけた話し、
寒い寒い(といっても、釧路も他の例に漏れず、ほんの数年前からどんどん気温も水温も
上昇傾向)北の大海原で、
海面に、ほんの一瞬現れる1mm程度の細い細い線(数キロ先に浮上したシャチの背びれ)を
みつけようと双眼鏡を握りしめ、くる日も来る日もひたすら海へ出て、トイレにも行かずに
目を凝らす日々は、(H組で、「笹森は、一度も船上でトレイにいかなかった!」と話題にな
ったようで。) いい年齢となった女には、きついです。

でも、だからこそ見つけたときの感動たるや、凄まじいものがあるともいえます。
しかも、それを誰かと共有できたら、さらに倍・・どころか、数十倍に。

そうやって、
趣味か仕事か執念か、よくわからないことを、仲間とほそぼそと、でも夢中で続けているうちに、
その延長線上に、様々な方との出会いが生まれ、そういう人々からの支援や数々の感動の共有や、
そんな望んでもなかなか得難い宝物にいつの間にか囲まれていて、
さらには、シャチが人を、だけでなく、人が人を呼び、根強い釧路ファンが少しずつ増えてきて・・。

これらの全てがつながって、海の生き物たちを守る大きなエネルギーに代わると信じています。


海上に金属的な鳴き声を響き渡らせたオス、
何が楽しいのか、荒海でイルカのようにぴょんぴょんはねていたコドモ、
いつも献身的に小さな子供と母を守っていたオス、
興味深げに船をのぞきこんできたワカモノたち、
頭をあげて口をあけるなり「ア〜」と叫んだ赤ちゃん、
船を包囲するように進む、30を超す黒い三角の背びれ、
そして悠然と背びれを揺らして、船の前を通過する自信と威厳に満ちたオス。

釧路のシャチたちよ、
今年も、想像もできないほど素晴らしい光景の数々を ありがとう。

最後に「さかまた組@釧路」をいろいろな意味で支えてくれた全ての皆様と、
そして日本財団と担当の桑田女史に、心から感謝します。

ささもりことえ

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