« ひときわ神々しいシャチのようです | トップページ | 道東海洋生物ネットワーク »

2012年5月21日 (月)

噴火湾のはなし

みなさん、こんにちは。
笹森です。

しばらくぶりに晴天&凪となった、週末。

私は、北海道南東部に位置する「噴火湾」の偵察へでかけて参りました。
笹森家のある室蘭を包むように広がる噴火湾といえば、
わたくしのベースフィールド。
1996年からモニタリングを続けております。

毎年きまって現れるのは、
北の海ではおなじみのネズミイルカ、イシイルカ、ミンククジラ。
イカを追ってやってくるタッパナガ(コビレゴンドウの北方型)、
同じくイカ好きでタッパナガと一緒に現れるハンドウイルカ、
主に厳しい冬期に現れるシャチの群れ、
そしてそして、噴火湾のアイドル・タイヘイヨウカマイルカたちです。

カマイルカは、道東でも、銚子でもみられますが、
これまでの経験では、カマの写真が最もとりやすいのは、
噴火湾でしょう。

実はこの噴火湾、
カマイルカたちの、夏のえさ場で、繁殖海域。
5月末から8月中旬頃までは、腰をすえて生活していますからね。

赤ちゃんとママたちの子育て群れ、華麗なジャンプを披露する繁殖群れ、
ママから独立したばかりの元気で臆病なワカモノ達がつるんだ群れ、
数頭のオトナメスが数十頭の赤ちゃんをまとめて面倒をみている保育園、
などなど、ありとあらゆるカマの生活が、みられるんですよ。

圧巻は、カタクチイワシなどの餌を、一斉に追う、数百頭の群れ。
海面を沸き立たせて高速移動する彼らの姿は、
海の狩人と呼ばれるにふさわしい勇壮さです。

以前、網走の東京農大の学生たちと羅臼沖の調査を行っていたころ、
使用していた観光船はまなすの船長が、学生に
「ささもりが、一番興奮するのはなあ、シャチでもマッコウでもない。
カマイルカをみつけたときだ!」と言ったそうで。

そうなんです。
私のクジラ人生が始まった頃のパートナーは、カマでしたから。
いまだに、カマにあうと、初恋のヒトに再会した気分になるんですね。

さて、今のところは、
ウオッチング圏外(彼らが北上に利用している津軽海域により近い、湾の反対側)で
うろついているカマイルカ達ですが、
これからどんどん湾内や湾口部に移動してきます。 
楽しみ〜。

6月からはじまる、室蘭沖、「スターマリン KK」のウオッチング船に、
ガイドとして乗船しています。
みなさんも、元気で陽気な海のラテンダンサー、カマイルカたちに
あいにきてみては。
カマと一緒に、お待ちしています。

ささもり

« ひときわ神々しいシャチのようです | トップページ | 道東海洋生物ネットワーク »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

そうそう、以前から笹森先生から話を聞いていた噴火湾。
いつか行きたい!とず~っと思い続けてはや何年?
数百頭の群れなんてこれまでの人生で一度も見たことない!
だから本当に行きたいんです。
羅臼やら釧路やら噴火湾やら・・あ~忙しい。
そのために働いて稼がなきゃ(≧∇≦)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 噴火湾のはなし:

« ひときわ神々しいシャチのようです | トップページ | 道東海洋生物ネットワーク »