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2013年3月 4日 (月)

パイのお話し

こんにちは。

さかまた組の、ささもりです。

ライフ・オブ・パイをみました。

恐ろしいまでに荒れ狂う海、

信じられないほどに穏やかに凪いだ海、

夜光虫に輝く海、

そして跳躍するクジラやトビウオなどなど。

めくるめく映像美に溺れそうになる2時間でした。

 

Image0032

こんなシーンも、夜光虫の海で繰り広げられます。

何よりも印象的なのは、

本能のままに生き抜こうとするトラと、

極限の中でも、よりよく生きようとする少年の、

いずれも真摯な姿。

 

色んな意味で、

作り物とは信じられない重さで迫ってきます。

原作が、ノンフィクションだというから、

現実味があるのは、当然なのですね。

 

人と野生動物の本質的な違い、間におくべき距離・・

そんなことを、

果てしなく広がる海にポツリと浮かぶ、

小さなボートという檻に閉じ込められた

両者の濃密な(にならざるを得ない)関わり方から、

考えさせられました。

 

 

私たちは、シャチやイルカを見ると「かわいい」と感じ、

近づいてきてくれると嬉しくて、触れたいと思います。

 

けれど、

海で出会う回数が増えるにつれて、

彼らは野生動物で、私たちとは根本的に違うのだ。

その違いを尊重しなくてはいけないのだ・・。

という思いを抱くようになりました。

 

だからこそ、彼らの大切さ、素晴らしさを、

より強く感じるようにもなったのですが。

そんな思いを、図らずも、美しい映像を通して、

劇場で確信したのでした。

 

この世には、生き物と環境とを問わず、地球のバランスを保つために、

あえて触れてはいけないもの、

必要以上に近づいたり、干渉してはいけない存在があり、

 

特に生態系のトップに君臨する生き物に対しては、

敬意をもって接するべき・・ そう、思うのです。

 

 

人間は、他の存在に対し、その価値を認め、配慮や尊敬を払えるからこそ、

万物の長たれる。

 

ただひたすらに、生きること、子孫を残すことに

真摯な野生動物たちと一線を画す、

私たち人間の、誇るべき性質は、その点につきるのではないだろうか。

 

慣れ親しんだ海の、荘厳なほどに厳しく美しい光景を背景にした、

トラと少年の命と魂のやりとりを見守るという、

異様な状況にのめりこめながら、そんな思いに胸がいっぱいになったのでした。

 

小さな子供と、動物といったらぬいぐるみのようなかわいらしものと

思っていたい方には、あまりおすすめできないのですが、

海好きにも、そうでない方にも、疲れた人にも希望に満ちた人にも、

たくさんの、大人にみてほしい。

Photo

元気なイルカたちも、登場しますよ。

 

トラも、少年も、風景も、全てが美しく、

勇気と希望と、大きな何かに触れることができる・・

かもしれない、映画です。 


凄まじいばかりのトラの獰猛さと、その瞳の輝きの強さ、

最後まで変わらない、少年の透き通るような純真さ。

どちらも忘れがたい!!


ささもり

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